負債・債務を相続する方法や相続しなくてすむ対処法について

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家族が亡くなると遺産相続をすることになりますが、相続する遺産はプラスの遺産だけではなくマイナスの遺産も含まれます。

ここではマイナスの遺産である負債・債務を相続する方法や相続しなくてすむ対処法についてご紹介します。

負債・債務を相続する方法について

亡くなった人が持っていた遺産は原則として相続人に受け継がれることになっており、現金や預貯金などプラスの遺産だけでなく消費者金融からの借金や金融機関からの借入金といったマイナスの遺産も受け継がれます。

借金や借入金など亡くなった人の負債・債務は相続人に受け継がれたからといってリセットされる訳ではなく、相続人が返済していかなければなりません。

相続人が複数いる場合は遺産分割することなく、法定相続分に応じて分割された負債・債務を受け継ぎます。

まずは亡くなった人のプラスの遺産（資産や財産）とマイナスの遺産（負債・債務）を把握することが大切です。

負債・債務を相続しなくてすむ方法について

亡くなった人にどれだけお世話になっていたとしても、正直借金は背負いたくないと思う人がほとんどです。

マイナスの遺産（負債・債務）があったとしてもプラスの遺産（資産・財産）がそれを上回っていたら相続した資産で支払うことができるため問題ないとされていますが、マイナスの遺産がプラスの遺産よりも多い場合は相続人の負担だけが増えてしまいます。

そのようなケースでは相続人は相続放棄や限定承認をすることで回避することができます。

相続放棄とはプラスの遺産もマイナスの遺産もどちらも相続しないもので、限定承認とは相続する遺産の範囲内でのみ負債・債務を相続するものです。

このように相続することで損をしてしまうケースもありますので、そうした事態にならないよう相続のプロである税理士に相談してみるのもおすすめです。

この記事の監修者

税理士　原　直哉(ハラ ナオヤ)

司法書士、行政書士、ファイナンシャルプランナー（FP）

経歴
相続において専門家のアドバイスが必要な方に対して、必要なサポートを行っている。